エネルギー価格高騰でルーブルも大幅高　　ロシアルーブルのスワップ成績（10月3日週）

ロシアルーブルの推移と成績　

10月3日週のユーロ/ロシアルーブルは84.27で始まりましたが、大幅なユーロ安ルーブル高（下に行くほどルーブル高）となり、83.0も割って82.85の安値をつけています。ユーロ/ルーブルは年初来の安値を大きく更新して、対ユーロでは昨年7月以来のルーブル高となりました。

このところエネルギー価格が高騰しており、資源国ロシアの通貨ルーブルの上昇を後押ししているようです。欧州の天然ガス価格は過去最高値をつけており、ロシアのプーチン大統領は６日に欧州への供給拡大を表明しています。

また4日のOPEC+の会合で増産（減産幅の追加縮小？）を見送り、8日にはWTI原油先物が一時1バレル80ドルを超え、7年ぶりの高値をつけました。

一方で、反プーチン政権の新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長がノーベル平和賞を受賞しました。強権的なプーチン政権に影響があるかも注視して行きたいです。

 

ルーブル/円も値を伸ばしていて、週間でもダントツの上昇率となりました。高金利７通貨の動きを見ると、だいたい6日夜（赤点線）に下げ止まって週後半上昇した通貨ペアが多くなりました。ルーブルに続いて、人民元、ランド、リラが週間でプラスとなっています。ルピーはわずかにマイナスですがほぼ変わらず、ペソ、レアルのアメリカ通貨が下落となっています。

 

10月3日週のルーブル運用の合計の損益は、前週比-2,631円の+529,366円となりました。早くに売ってしまって、ルーブル高をまったく活かせませんでした。

週間のスワップ額は前週比で-4,202円の合計27,133円でした。前週の増加の反動が出た感じです。

 

AXIORY：ユーロ/ロシアルーブル

ユーロ/ルーブルの売りを50,000通貨保有しています。

ルーブルは上昇が続き評価損益がプラ転しました。先週の利確がだいぶ早かったですが、ボチボチ利益が伸びています。スワップとの合計で前週比9万円あまりのプラスとなっています。

前の週のポジ決済もあり、週間の合計のスワップは減少して6,535円でした。10,000通貨あたりの1日平均は186円となりました。年率は136％まで低下しています。

週間スワップ推移

週間運用成績(円)

IG証券：ロシアルーブル３すくみ

ルーブル/円の売り・ユーロ/ルーブルの売り・ユーロ/円の買いの３すくみを目指して運用しています。それぞれの価値がだいたい同じになるように800,000通貨、10,000通貨、10,000通貨で1セットとする計画です。

ルーブル急騰の直前にユーロ売りルーブル買いのポジションを決済するという超ポンコツトレードで10万円以上も評価損を増やしてしまいました。3すくみでは欲を出してポジションをいじってはいけません。先々週のままにしておけばよかったと思います。

仕方ないのでルーブル/円の売りを800,000通貨追加して、10,400,000通貨としました。またユーロが上昇したので、ユーロ/円の買いを20,000通貨分利確しました。

ポジションはルーブルが下げて円が上がれば利益が出る方に傾いていて、ルーブルがイケイケの時に完全な逆張りになってしまいました。

週間の合計のスワップ額は前の週から減少して20,598円となりました。不思議なことに付与日数が増えても合計のスワップ額はあまり増えないので、１日あたりは減少して280円になっています。売買は金曜日に行ったので今週のスワップには売買による増減の影響はありません。

とりあえず放置でスワポを稼ぐつもりでしたが、いろいろと売買してしまいました。当面はルーブル下落待ちです。

週間スワップ成績

週間運用成績(円)

バランスよく保有しておけば、ほぼ為替変動の影響を受けずにスワップを稼げますが、スプレッドが広いので最初に大きくマイナスとなります（時価：うまくいって1セットあたり9,500円くらいで、スワポで取り返すのにだいたいひと月かかります）。また、ルーブルの取引時間が短いのにも注意が必要です。