下落継続で二番底？　ロシアルーブルのスワップ成績（8月16日週）

ロシアルーブルの推移と成績　

ロシアルーブルは、６月末から大きく下落し始めて７月は下げ続けました。8月に入りやっと下げ止まってわずかに戻していましたが、今週は再び大きく下げました。コロナショック後の3月安値に近づいています。二番底形成で反転してくれればいいですが、底抜けの可能性もあるのではないかと思います。

OPEC+で原油の産出量を制限しているので、ルーブル転する額が減っているという見方もあり、需要が戻るまではあまり期待はできないのかもしれません。

ユーロ/ルーブルは88.2280で週を終え、週間では+1.9476 (+2.26%)のユーロ高ルーブル安となっています。その結果、ルーブルの運用全体の損失は合計で-852,648円となり、先週と比較して185,744円の大幅マイナスでした。

今週のルーブル全体でのスワップの合計は7,459円で先週より増えています。これにより年換算の収益率は30.8％となり前の週の28.1％から少し上昇しています。

各通貨の比較

8月16日週は前の週から反発をしていた南アフリカランドが大幅上昇していますが、他の通貨は概ね横ばいとなっています。ルピー、ルーブル、リラは底打ち反転かと思われましたが、あまり期待通りには動きませんでした。

リラ/円はコロナショック後の最安値をつけて、ユーロ/ルピーも最高値(ルピーの最安値)をつけるなどペソが比較的順調ななか他の通貨は第二波に襲われています。

• 保有中の通貨と注目の通貨の年初からの値動きを示しています。トルコリラ/円と中国人民元/円も比較のために加えています。
• クロス円の通貨ペア以外は上下反転させています。

メキシコペソは7月末もほとんど下落していなかった上に、8月にはいってからも順調に上げていましたが、ちょっとひと休みという感じです。

南アフリカランド/円は4月以降長期にわたり最下位を続けたのち上昇して、7月にはいったん最下位脱出しました。それでも7月後半の下落が大きく、再び最下位に転落したのち、上昇に転じてここ２週は少し戻しています。どうにかユーロ/ルーブルとトルコリラ/円を抜いて最下位を譲っています。

一方でトルコリラ/円はランド/円から最下位を奪ったのち、ちょっと戻しましたが、週末に向けて下落して未だに最下位です。

ロシアルーブルは下げ止まったかに思いましたが、下げが再開しています。ユーロ/ルーブルが最下位競争に参入してきました。

インドルピーは7月中下げ続けていて、8月に入って下げ止まったかに見えましたが、対ユーロで再び最安値をつけています。ユーロが少し弱くなって、週末に向けて少し戻したので、この辺で反転を願っています。

人民元/円、ユーロ/チェココルナ、ユーロ/ポーランドズロチは年初比での変動も小さく、今週も安定していました。チェココルナは対ユーロでも少しずつ値を上げています。安定はしていますが、スワップがあまり稼げないのでこのままポジションの変更なしです。

AXIORY：ユーロ/ロシアルーブル

ユーロ/ロシアルーブルの売りは現在40,000通貨保有中です。7月末のユーロ高・ルーブル安で損失を拡大したのち、8月に入ってからは少し戻していましたが、8/16週は再び大きくルーブル安となってしまいました。3月の年初来の対ユーロでのルーブル最安値に近づいています。

7月中はスワップが一時マイナスになりましたが、8月は持ち直しています。付与額はまだ安定していないですが、再び90円台を回復しています。もう少し増額されて100円回復を期待しています。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨の1日あたりのスワップ額です。
• 7/26日週から年率を証拠金ベース(1日平均スワップ×365日÷10000 通貨あたりの証拠金：左)と保有額ベース(1日平均スワップ×365日÷終値÷10,000：右)で示しています。

週間運用成績(円)

• 以前はスイスフランと両建てにしていたので、週間成績の表にはその分の損失を残してありますが、面倒なので7/26週からユーロ/ルーブルに組み入れて統合しました。

外為どっとコム：ノルウェークローネ/ロシアルーブル

ノルウェークローネ/ロシアルーブルで運用するために、ノルウェークローネ/円を売りロシアルーブル/円を買っています。産油国同士である程度似た動きを期待してポジションを取りました。

6月まではとてもうまく行っていましたが、7月以降あまり連動していません。このところノルウェークローネが強く、結果としてノルウェークローネ高・ロシアルーブル安に大きく動いて、ユーロ／ルーブルよりパフォーマンスが悪くなっています。

ノルウェークローネ/円のスワップは付与額が減っています。週間の合計スワップ額は月初には115円ありましたが、110円になってしまいました。

為替はだいぶ下げてお買い得な感じがしていて、戻しそうならポジションを増やそうかとも思ったのですが、ルーブルの反転の兆しが見えません。

• 付与日数8日 **付与日数6日

週間運用成績(円)

IG証券：ロシアルーブル３すくみ

ユーロ/ルーブルの売り・ルーブル/円の売り・ユーロ/円の買いの３すくみで運用しています。上のチャートでもわかるように、3すくみはほとんど為替の影響を受けずにスワップを稼げます。ルーブル/円の売りスワップがプラスになっている間だけなのでいつまで続けられるかわかりませんが、年30％弱くらいの収益率なので国内業者の３すくみの中では最強の部類に入るのではないかと思います。

セットの追加のため、ユーロ/ルーブルが上昇したところで売り増しして、合計で売り50,000通貨保有となり、一時的にポジションが偏っています。そのごさらにルーブルが下がってしまって損失は大幅に拡大しています。組み替えを始めるまえはプラス12万ほどだったのであと30万ほど取り戻さないとなりません。

ユーロ/ルーブル追加分を無視した１セットの評価損益は
8/16週：164,900円
 8/9週： 166,000円
 8/2週： 164,527円
7/26週：160,440円
となっていてルーブルの下落の影響もなく、かなり変動を少なく抑えられていると思います。

週間のスワップの合計額は、1セットの1日あたりでは170円台で安定してきています。今後値動きを見ながら、ルーブル/円とユーロ/円のポジションを建てていく予定です。

週間スワップ成績

• 1日平均のスワップ額は、1セットの1日平均のスワップ額です。付与額を付与日数で割って算出しています。付与日数が7日でない場合は日数を記入してます。1セットの年率は証拠金225,000円で計算しています。
• 7/19週にユーロ/ポーランドズロチを決済して、Aセットのみでの運用にしました。決済までのスワップをユーロ/円のスワップと合算したので、スワップ額がイレギュラーとなっています。ルーブル/円も一部決済しています。

週間運用成績(円)