反転の兆しか？　ロシアルーブルのスワップ成績（8月9日週）

ロシアルーブルの推移と成績　

ロシアルーブルは、６月末から大きく下落し始めて７月は下げ続けました。8月に入りやっと下げ止まって横ばいとなっています。対ユーロでは上下しながらわずかに戻しています。

ユーロ/ルーブルは86.2804で週を終え、週間ではわずかにユーロ安ルーブル高の-0.5895(-0.68%)となっています。先週は-0.60％のルーブル高だったので、マイナスがかさんだ分を２週続けて若干取り戻しています。その結果、ルーブルの運用全体の損失は合計で-666,904円となり、先週と比較して62,857円のプラスでした。

今週のルーブル全体でのスワップの合計は6,821円で先週より減少していますが、月曜日が祝日で付与日数が減ったのも影響しています。年換算の収益率は28.1％で前週の31.1％から少し低下です。

各通貨の比較

下落を続けていた高金利通貨は今週反転して上昇しました。チャートを見ると通貨ペアによっては先週あたりに二番底を形成したように見えます。先月はユーロ/インドルピー、ノルウェークローネ/ロシアルーブル、トルコリラ/円などが3月のコロナショックの時の高値/安値を超えて大きく動きましたが、先週すでに反転ぎみで、リスクオフは解消してきた感じです。

• 保有中の通貨と注目の通貨の年初からの値動きを示しています。トルコリラ/円と中国人民元/円も比較のために加えています。
• クロス円の通貨ペア以外は上下反転させています。

中でもメキシコペソは先月末もほとんど下落していなかった上に、今週は順調に上げました。このところでは最もパフォーマンスがいいです。

南アフリカランド/円は7月後半の下落が大きかったですが、上昇に転じて少し戻しています。一方でトルコリラ/円は一旦戻したように見えましたが、再び大きく下落してランド/円から最下位を奪っています。

ロシアルーブルとインドルピーは7月にほとんどいいところがないくらい下げ続けていましたが、8月に入って下げ止まっています。今週ロシアルーブルは少し戻していますが、インドルピーは横ばいです。ここから大きく反転を期待です。

人民元/円、ユーロ/チェココルナ、ユーロ/ポーランドズロチは年初比での変動も小さく、今週も安定していました。チェココルナとポーランドズロチは対ユーロでも少しずつ値を上げています。

めずらしくユーロ/ルーブル/円の3すくみに動きがあり、チャートがヘコみましたが、すぐに戻しています。

AXIORY：ユーロ/ロシアルーブル

ユーロ/ロシアルーブルの売りは現在40,000通貨保有中です。7月は大きくユーロ高・ルーブル安となり、損失を拡大しましたが、8月に入ってからは戻しています。合計の損益も前週比でプラスとなっていますが、7月中のマイナス分を取り戻せてはいません。

7月中はスワップが一時マイナスになりましたが、8月は持ち直しています。それでも付与額は安定していません。10,000通貨の週間のスワップ額は先週より減って1,944円で、1日あたり69円となりました。100円回復を期待していましたが、逆に減ってしまっています。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨の1日あたりのスワップ額です。
• 7/26日週から年率を証拠金ベース(1日平均スワップ×365日÷10000 通貨あたりの証拠金：左)と保有額ベース(1日平均スワップ×365日÷終値÷10,000：右)で示しています。

週間運用成績(円)

• 以前はスイスフランと両建てにしていたので、週間成績の表にはその分の損失を残してありますが、面倒なので7/26週からユーロ/ルーブルに組み入れて統合しました。

外為どっとコム：ノルウェークローネ/ロシアルーブル

ノルウェークローネ/ロシアルーブルで運用するために、ノルウェークローネ/円を売りロシアルーブル/円を買っています。産油国同士である程度似た動きを期待してポジションを取りました。

6月まではうまく行っていましたが、7月以降あまり連動していません。このところユーロが強いのですが、それ以上にノルウェークローネが強く、結果としてノルウェークローネ高・ロシアルーブル安に大きく動いています。

スワップは先週とほとんど変化ありませんでしたが、ノルウェークローネ/円では1円減っています。小数点以下の都合と思いますが、あまり金額が大きくない中ではかなりの減少率です。どちらの通貨ペアもプラススワップですが、ルーブル/円で1日20円から15円に減ったまま回復しません。

為替はだいぶ下げてお買い得な感じがしていて、２週続けて横ばいだったので、戻しそうならポジションを増やすかもしれません。それでも収益率が低く、大きくポジションを傾ける気はしません。

• 付与日数8日 **付与日数6日

週間運用成績(円)

IG証券：ロシアルーブル３すくみ

ユーロ/ルーブルの売り・ルーブル/円の売り・ユーロ/円の買い(A)とユーロ/ルーブルの売り・ルーブル/円の売り・ポーランドズロチ/円の買い(B)の３すくみ２セットで運用していましたが、ズロチが上がってきたのでズロチ/円を決済しました。代わりにユーロ/円を建てて、より安定している(A)のセットだけになるよう組み替え中です。

上のチャートでもわかるように、3すくみはほとんど為替の影響を受けずにスワップを稼げます。ルーブル/円のスワップがプラスになっている間だけと思いますが、年30％弱くらいの収益率です。

セットの追加のため、ユーロ/ルーブルが上昇したところで売り増しして、合計で売り50,000通貨保有となり、一時的にポジションが偏っています。ユーロが上がってしまって損失は大幅に拡大していましたが、２週連続で戻しています。組み替えを始めるまえはプラス12万ほどだったのであと20万ほど取り戻さないとなりません。

週間のスワップの合計額は、付与日数の関係で先週比105円ほど減っていますが、1セットの1日あたりの額で見ると増加しています。今後値動きを見ながら、ルーブル/円とユーロ/円のポジションを建てていく予定です。

週間スワップ成績

• 1日平均のスワップ額は、1セットの1日平均のスワップ額です。付与額を付与日数で割って算出しています。付与日数が7日でない場合は日数を記入してます。1セットの年率は証拠金225,000円で計算しています。
• 7/19週にユーロ/ポーランドズロチを決済して、Aセットのみでの運用にしました。決済までのスワップをユーロ/円のスワップと合算したので、スワップ額がイレギュラーとなっています。ルーブル/円も一部決済しています。

週間運用成績(円)