ロシア中銀政策金利引き下げ　ロシアルーブルのスワップ成績（6月14日週）

ロシアルーブルの推移　

前の週に他の高金利通貨とともに下落したロシアルーブルは、今週は対ユーロでは底堅く推移し、ユーロ安ルーブル高で終えました。対ノルウェークローネではリスクオフ局面でも逆行高となっていましたが、今週もクローネ安ルーブル高が継続しました。

19日にロシアが政策金利の引き下げを決定しましたが、為替にはあまり影響がなかったようです。他の国も政策金利を下げていて、相対的な金利高に変わりがないからでしょうか。

また、6日にOPECプラスでサウジアラビアとロシアは協調減産の延長で合意しました。こちらもあまり影響ないように見えましたが、原油先物価格は2週間後のこの週末にかけ上昇してきて、ルーブル高を後押ししたかもしれません。

政策金利の引き下げで、すでに低下してきているスワップの回復はあまり見込めませんが、せめて今と同じくらいのところをキープしてもらいたいところです。

各通貨の比較

トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの高金利通貨３兄弟は先週からの下落を継続して、底値から取り戻した分を大きく失っています。

ロシアルーブル、インドルピーは、３兄弟と対照的に上昇しています。その前の週のリスクオフでも変動は少なく、比較的安定しています。今のところルーブルがらみの組み合わせで最も変動を抑えた運用ができていると思います。不調だったインドルピーも対ユーロでどうにか踏ん張ってるので、このまま反転となって欲しいです。

ポーランドズロチやチェココルナは少し膠着気味です。安いところからはだいぶ戻しましたが、伸び悩んで、一息ついている感じです。上下の動きの少なさはさすがで、高金利通貨と比較すれば安定感はありますが、残念ながらスワップが壊滅的となっています。

変動の小さい上位の組み合わせで、うまく分散しつつ、どうにか収益をあげられるようにしていきたいです。

• 保有中の通貨の年初からの値動きを示しています。トルコリラ/円も比較のために加えています。
• メキシコペソ/円と南アフリカランド/円とトルコリラ/円以外は上下反転させています。

スワップをある程度稼げる組み合わせで、年初来で最も安定しているのはユーロ/ルーブル/円の３すくみ(A)です。その次はユーロ/インドルピーとノルウェークローネ/ロシアルーブルです。ちょっとスワップが低い場合もありますが、この辺はリスクとトレードオフなので仕方ないかと思います。ランド、ペソ、リラは変動は大きく、スワップは低下傾向なので、差は小さくなっているかと思います。

AXIORY：ユーロ/ロシアルーブル

ユーロ/ロシアルーブルの売りは現在40,000通貨保有中です。他の高金利通貨が下落する中ルーブルは反転し、今週はユーロ安ルーブル高が進みました。

ここから評価益を伸ばして合計でのプラ転を目指します。

10,000通貨の1日あたりのスワップ額は回復が続いていて、50円を超えてきました。あまり高金利とも呼べない額なので、せめて2倍の100円台には到達してもらいたいものです。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨の1日あたりのスワップ額で、年率は証拠金50,000円をもとに計算しています。
• 以前はスイスフランと両建てにしていたので、週間成績の表にはその分の損失を残してあります。

週間運用成績(円)

外為どっとコム：ノルウェークローネ/ロシアルーブル

ノルウェークローネ/ロシアルーブルで運用するために、ノルウェークローネ/円を売りロシアルーブル/円を買っています。他の通貨ペアとはだいぶ違う動きをするので、かなり面白い組み合わせだと思います。

ある程度連動している産油国の通貨のペアで、今のところはうまくいっています。

スワップはどちらの通貨ペアもプラスなうえ、まあまあ安定してそうです。ロシア利下げの影響がなければ、年換算の収益率は25％超を継続していけそうです。

IG証券のルーブル/円は売りでプラススワップがつくので、ここのロシアルーブル/円の買いとの両建てサヤ取りにも興味があるのですが、３すくみと同じ口座になってしまうのを避けたいので、今のところ実現していません。他の高金利通貨のサヤ取りではほとんど収益をあげられませんが、ルーブルならメキシコペソの3分の1の証拠金で、1日30~40円稼げる計算ですので、スワップが低下せず、うまくいけば10倍くらいの収益を得られるかもしれません。

• 付与日数8日

週間運用成績(円)

IG証券：ロシアルーブル３すくみ

ユーロ/ルーブルの売り・ルーブル/円の売り・ユーロ/円の買い(A)とユーロ/ルーブルの売り・ルーブル/円の売り・ポーランドズロチ/円の買い(B)の３すくみ２セットで運用しています。

スワップはユーロ/ルーブルの売りでかなり低下し、ルーブル/円の売りも1円の日が多かったので、だいぶ低下してしまいました。どうにか年換算で安定して40％を超えて欲しいですが、期待しているほど安定していません。

ユーロ/円の買いのスワップの支払い額は減少しました。ズロチ/円の支払いは増えたので、AセットとBセットの差はさらに縮まりました。為替の影響を考慮するとユーロ/円のAセットの方がスワップ運用向きと思います。

週間スワップ成績

• 1日平均のスワップ額は、1セットの1日平均のスワップ額です。付与額を付与日数で割って算出しています。付与日数が7日でない場合は日数を記入してます。
• 5/31週のRUB/JPYの付与日数と1日平均と年率を訂正しました。

３すくみ(B)はユーロ/円の代わりにズロチ/円を組み合わせているので、ユーロ/ズロチの動きに左右されます。先週までチャートにのせていましたが、ユーロ/ズロチとほぼ重なってわからなくなってしまうので、今週分から省きました。週間ではユーロ/ズロチが上昇したので、評価損が増加してしまいました。

３すくみ(A)はほとんど為替の影響を受けないはずですが、前週比で781円マイナスとなりました。ルーブルの取引時間が短く、ルーブルの取引が終了した後にユーロ/円が動く分だけ評価損益が増減すると思われます。

この５週間でみると評価益（青）は85,497円 → 84,505円 → 83,543円 → 84,780円 → 83,999円と上下していますが、2000円幅くらいに収まっているでしょうか。年35％の収益を考えればなかなかの安定感と思います。

週間運用成績(円)

• 6/7週の成績に誤りがあったので修正しました。