同通貨を両建てして為替変動のリスクを回避して、スワップだけ稼いでいけるという異業者両建てスワップさや取りですが、コロナショック以降各国が政策金利を引き下げて以降は、売りと買いの差額が縮まって収益をあげにくくなっています。もともと両建てで投資効率が悪いのに、さらに運用が難しくなっています。
このところは、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソといった高金利通貨3兄弟でもほとんど収益をあげられない状態です。
今月も一時期はトルコリラの売りがプラススワップになるという事象が発生していて、かなりの収益をあげられるかと思いましたが、残念ながら長く続くことはありませんでした。
現在3兄弟の中で収益率が良いのはメキシコペソと思います。買いスワップが高いのは100,000通貨でアイネット証券の+100円、売りではみんなのFXの-60円なので差し引き40円です。現在1ペソ=4.7円くらいなので、47万円分を売りと買いの両方で建てて、そのスワップが1日40円なので、年率換算で 40 × 365 ÷ 940,000 = 0.0155…となります。
すでに何度か言及していますが、注目しているのは見過ごされがちなロシアルーブルです。IG証券なら売りでもプラススワップなので、かなりいい収益が見込めます。買いは外為どっとコムなら100,000通貨で20円、売りはIG証券で10円つきます。1ルーブル=1.55円程度で、今のまま1日30円つくなら30 × 365 ÷ 310,000 = 0.035…となるのでメキシコペソの2倍以上いける計算です。
ルーブルは取引時間や必要証拠金など注意すべき点が多いので、簡単に比較できませんが、分散も考慮して様々な投資先を検討していきたいものです。1月にも【同様の記事】を書いたのですが、他の通貨ペアで稼げなくなったので、相対的にルーブル有利になっています。
【追記】メキシコは政策金利を5.50%から5.00%に引き下げ。一方トルコは8.25%で据え置きでした。
各国の政策金利
- トルコ 8.25%
- ロシア
5.50%4.50%(6/19に利下げしました。訂正します。) - メキシコ 5.00%
- 中国 4.35%
- インド 4.00%
- 南アフリカ 3.75%
インドルピーは取り扱い業者が少なく、いい組み合わせを見つけられなかったので、中国元あたりでも探してみようかと思います。
【追記】記事を書いた途端に、外為どっとコムの100,000通貨の買いスワップが15円となってしまいました。
コメント