ブラジルレアルの推移と成績
以前から興味のあったブラジルレアル/円の運用を開始しました。スワップも少なく、為替も安定していないので二の足を踏んでいたのですが、8月4日にブラジル中銀が政策金利を1%引き上げて5.25%としたのを機に運用を開始しました。これはトルコの19.0%、ロシアの6.5%につぐ高さで、メキシコの4.25%や南アフリカの3.50%より高くなっています。
チャートでコロナ以前の2020年初めからの動きを見ると、ブラジルレアル/円(黄色)はコロナショック時の下落率もダントツで最大で、その後も長いことトルコリラ/円(水色)より成績が悪いというダメ通貨です。
ところが、ブラジルが3月に利上げを開始してからは、通貨も急上昇しています。上げすぎで手を出せずにいましたが、7月に調整が入って下落して少し買いやすくなったと思います。追加の利上げもあるとの観測もあるので、為替でレアル上昇を見込んで小額を突っ込みました。
現在は高金利7通貨でスワップ運用をしていますが、コロナショックで下げが小さかったのは中国人民元/円(黒)とインドルピー/円(オレンジ)で、ショックとも言えないほどの下落しかしていません。バスケット制でコントロールしていることもありますが、人民元だけが2020年の年初比でプラスとなっています。長期スワップ運用では、多少スワップが少なくとも変動が小さい通貨も加えた方が安定すると思います。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は2020年3-4月の下げが大きかったですが、底を打って回復を続けて、ランドは一時2020年の年初比でプラスとなり、ペソもほぼコロナ前まで戻しています。
下位のロシアルーブル/円、ブラジルレアル/円、トルコリラ/円は回復が弱く、2020年11月に二番底が来て、その後も低迷しています。ただ、ロシアは今年の2月に、ブラジルは3月に利上げを開始し、その後は通貨が上昇傾向となっています。
ランド、ペソはコロナショックからほぼ全戻ししているので上値余地が小さいのではないかと思っています。大量にポジションを持つ気にはなりませんが、リバランスとして、利益が出ているところは少し利確して、上値余地のありそうなルーブルとレアルに儲かった分を注入していく作戦でいます。
IG証券:ブラジルレアル/円
ブラジルレアル/円の買いを10,000通貨建てました。
レアル高でとりあえずはプラスでスタートできたのですが、金利引き上げ後にもっと大きく上昇するのではないかと考えていたので、ちょっと期待外れとなりました。
スワップ額は1日あたり20円となりました。5%で28円くらいが望ましい額と思うので、だいぶ物足りないですが、利上げも続いていて、今後上がってくると思います。
週間スワップ推移
建玉数 | 証拠金額 | 終値 | 合計SW | 1日平均 | 年率 | |
8/1週 | 買10,000 | 15,000円 | 20.94 | 60円 | 20.00円 | 48.6%/3.5% |
- 年率は証拠金額をもとに計算したもの(1日のスワップ×365日÷証拠金額:左)とレバレッジをかけていない場合の年間の収益率を示せるよう、保有金額をもとにしたもの(1日のスワップ×365日÷終値÷10,000:右)を示しています。
週間運用成績(円)
評価損益 | 累計SW | 確定損益 | 損益合計 | 前週比 | |
8月1日週 | 1,060 | 80 | 0 | 1,140 | — |
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