みなさま明けましておめでとうございます。
波乱含みで過ぎ去った2022年の投資成績はいかがだったでしょうか。終盤荒れたものの高金利通貨の相場は比較的堅調で、為替については対円ではトルコリラを除けば年間でプラスとなったので、為替差損でマイナスとなるリスクが低くスワップポイント運用に適した年だったと思います。
昨年を振り返ると、2月末にロシアのウクライナ侵攻があり、2021年に最もスワポを稼いでいたロシアルーブルの運用が継続できなくなりました。一方で資源価格が上昇してメキシコペソ、ブラジルレアル、南アフリカランドといった資源国の通貨は堅調となり、FRBが立て続けに利上げを実施したこともあり米ドルがほぼ152円まで約40円上昇しました。9月、10月に日銀の為替介入があり、その後は各通貨とも急落となりました。
年間の上昇率ではブラジルレアル、メキシコペソ、米ドル、南アフリカランドが上位となりました。
スワポ運用では、為替変動の影響を抑えるためクロス円以外の通貨ペアを多めにしています。レアル/円やペソ/円のようにやはり30%とか40%とか値幅があるとやりにくいので、多少スワポが少なくても変動が数%に収まっている通貨ペアを選びたいところです。
ただ、昨年は対円以外の通貨ペアの変動幅は小さかったものの、為替はマイナス(チャートでは上に行くほど利益はマイナス)となったものが多くなりました。
その中で、米ドル/メキシコペソとユーロ/チェココルナは為替でプラスとなったうえ、動きも安定していました。保有量を増やしていたユーロ/インドルピーが年後半軟調となり、評価損益でマイ転して足を引っ張りました。
2022年のFX運用の損益(前年末比の含み損益+確定損益+スワップポイント)は、+1,890,255円となりました。このうちスワポが+5,507,018円、為替が確定損益と評価損益合わせて-3,616,763円でした。資金はちょうど500万くらいで回しているので、スワポ収益は年110%、為替差損を含めると38%くらいですね。
年前半はウクライナ侵攻でロシアルーブルがロスカットにあい、後半は日銀の為替介入や英トラスショックでトルコリラや英ポンドがロスカットとなって確定損が膨らみました。介入前までは為替で150万ほどプラスだったので、評価益の減少も含めて今年のMAXから3ヶ月ほどで約500万利益を減らした計算となります。
守りに入るべきところで、ちょっとリスクをとって雑な取引をしてしまいました。来年は評価益の減少分を取り戻していきたいです。
参考までに、前年2021年のFX運用の損益は+6,362,201円で、うち獲得スワポ額は3,627,679円で、残りが未確定分を含む為替差益で2,734,522円した。
↓2021年間収益↓
保有中の各通貨を見てみると、パフォーマンスが年間で最も良かったブラジルレアルはスワポも高いのですが、ボラも大きいので保有量を少なめにしていてスワポ額も少なめです。40%上昇して15%下げるような通貨ペアは為替で利益が出ることもありますが、放置はできないので手間がかかりますね。
最もスワポが多かったのはポーランドズロチで、動きも安定していて運用しやすいです。ウクライナ侵攻でいったん決済しましたが、隣国で戦争でもマイナス10%程度だったので、あせることはなかったようです。ちょっと多く持ちすぎていたので、ズロチ以上に安定感のあるユーロ/チェココルナに一部資金を移しました。
インドルピーは年後半軟調で収益の足を引っ張っていますが、スワポは稼げています。
ペソは変動の小さい対ドルを中心にしていますが、年末に円高ペソ安になったところで少しペソ円もポジりました。
人民元とルーブルは年途中で運用終了しました。
各国とも政策金利引き上げの打ち止めが見えてきたので、2023年は高金利通貨下落を予想しています。高金利通貨の急落に注意しながら、為替変動が小さめの中欧通貨の比率を多めにしていく予定です。
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