大幅調整もリスク分散が奏功　メキシコペソのスワップ成績（8月15日週）

メキシコペソの推移と成績　

メキシコペソ/円は週を通して下落基調で、週初の5.52からクローズの5.38まで約2.3％下げました。ペソとともに南アフリカランドも大幅下落となりました。

ちょうど5ヶ月ごとにレンジを切り上げてきていたので、5.50近辺を行ったり来たりするレンジ相場を続けたのち、8月末か9月はじめに上昇（赤やじるし）して、レンジを切り上げると考えていましたが、思いのほか大きく下げました。長期の下値支持線も割って急落していてかなり危うい雰囲気です。

まだ6月21日の安値の5.30を割っていないので、一応9月に上昇というシナリオには変更なしで行きます。

対ドルのメキシコペソは週間で約2.4％下落となり、2.3％下落だったペソ/円より少しパフォーマンスが悪くなりました。

参考までに、対ユーロでは約1.6％の下落でした。ユーロ安もあって、下落幅に違いが出ました。対円で変動が大きくなることが多いので、他の通貨とのペアも保有してリスクを分散するのがいいと考えています。

米ドル/メキシコペソは週初の19.88から上昇して（上に行くほどペソ安）20.35でクローズとなっています。長期の抵抗線の手前でギリギリ止まったので、まだ20.0を挟んだ動きが続くのではないかと思います。

週間のメキシコペソ運用の全体のスワップ額は、両建にしているランドの分も含めて、前週比+1,010円の+5,227円でした。

評価損益と累計のスワップと確定損益を合計したペソ運用全体の損益は、ペソ安で大幅減少して前週比-260,520円の+1,918,374円となりました。ペソ/円を両建てにしていて、ある程度ダメージを軽減できています。

各通貨の比較

8月15日週は荒れ気味で、メキシコペソ/円（MXN/JPY）と南アフリカランド/円（ZAR/JPY）は急落しています。ポジションを構築中のブラジルレアル/円（BRL/JPY）も大きく下落しましたが、まだ保有数が少なく、買い増し分が安く買えてタイミングがよかったと思います。

トルコリラ/円（TRY/JPY）は上昇し、再開した人民元/円（CNH/JPY）は横ばいでした。

対ユーロで保有しているロシアルーブル（EUR/RUB）とインドルピー（EUR/INR）は堅調でした。ユーロ安で対円の通貨ペアよりパフォーマンスがよかったようです。特にユーロ/ルピーは前週比でプラスとなって、ペソとランドのマイナス分をいくらか補っています。

ペソとランドはかなり落ちましたが、両建てでダメージを減らせています。レアルも下げましたが、うまく買い増しできました。他の通貨ペアは横ばいか上昇となっていて、分散投資がそこそこうまくいっています。

• 保有中の通貨と注目の通貨の52週の値動きを示しています。
• ユーロとの通貨ペアは上下反転させています。

AXIORY：米ドル/メキシコペソ

米ドル/メキシコペソは、売りで80,000通貨を保有しています。

8月15日週は急激なペソ安となって前週比で大きくマイナスとなりました。ポジションが多めなので、急落すればこの程度の損失増加は仕方ないと思います。評価益200万目指してホールドを続けます。

週間の合計スワップ額は下げ止まって、4,700円あまりとなりました。メキシコの政策金利の引き上げがそのうち出てくると思います。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨あたりのスワップ額です。
• 年率は証拠金ベース(1日平均スワップ×365日÷証拠金額：左)と
  保有額ベース(1日平均スワップ×365日÷終値÷10,000：右)で示しています。

週間運用成績(円)

メキシコペソ/円・南アフリカランド/円　両建てサヤ取り

メキシコペソ/円の買いと相関性の高い（ように見えた）南アフリカランド/円の売りを建てると同時に、ペソ/円の売りとランド/円の買いを建てて、仮想ペソ/ランドの両建てサヤ取りを試みています。

だいたいペソとランドを4:3にすると金額が釣り合うので、ペソ/円の売りと買い400,000通貨ずつとランド/円の売りと買い300,000通貨ずつを1セットとして、2セット建てています。ペソとランドの変動に差が出て、みんなのFXで証拠金を追加しました。

合計のスワップ額は週間の合計でたったの483円でした。前の週の108円よりは増えましたが、ランド/円のスワップが上昇して、売りスワップの支払いが増えています。

先週（8月8日週）のみんなのFXのキャンペーンのスワップ上乗せ額は1,062でした。もともとの108円と足せば、1日あたりのスワップ額は167円で、約8.1％となります。どうにか続けてもいい収益率かと思いますが、8月いっぱいでキャンペーン終了なので、対策が必要です。

週間スワップ推移

両建てなのでほとんど為替の変動の影響は受けないはずですが、動かないはずの評価損益（青）はそれぞれ前週比で-4,500円の76,300円と+2,700円の-31,400円となりました。数千円程度の差は出るようです。

ランドとペソの急落の影響はほとんどありませんが、ランドが下がって売りポジションが大きくプラスとなっているので、少し決済して買いポジ多めにするかもしれません。

週間運用成績(円)