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メキシコペソの期待収益

メキシコペソ

2020年の高金利通貨への投資方針に従ってメキシコペソに投資するとどのくらいのスワップが期待できるかを計算してみました。【2020年のメキシコペソ投資方針】で報告したように、この1年間の値幅率が低かったシンガポールドル/メキシコペソでスワップ投資を試みます。今年と同じような動きならメキシコペソに投資しても、ドル円を取引した場合より最高値と最安値の差である値幅が小さいわけです。ただ、直接取引ができるFX業者は見当たらないので、メキシコペソ/円を買いシンガポールドル/円を売ることにします。

通貨6ヶ月1年2年レート
変動率値幅率変動率値幅率変動率値幅率
TRY/JPY-1.54%13.45%-12.40%20.12%-38.09%58.38%18.37JPY
ZAR/JPY+2.49%15.44%+1.79%20.39%-14.87%30.98%7.79JPY
MXN/JPY+3.36%12.08%+2.96%14.67%+0.92%17.57%5.81JPY
USD/MXN-1.81%7.15%-4.29%7.51%-4.33%15.12%18.82MXN
SGD/MXN-1.82%5.09%-3.07%5.88%-5.19%13.77%13.93MXN
USD/JPY+1.96%5.03%-0.90%7.40%-3.11%9.21%109.18JPY

メキシコペソ/円とシンガポールドル/円のスワップ

現在メキシコペソ/円の買いスワップが最も高いのはFXプライムで10,000通貨あたりで1日15円か14円付与されています。都合のいいことにシンガポールドル/円も取り扱っており、12月の売りスワップは-12円から-35円で推移しています。【FXプライムスワップポイント一覧

また、シンガポールドル/円の取引レートはだいたい80.65円くらいです。一方でメキシコペソ/円は5.75円くらいです。80.65÷5.75=14.02..なので、シンガポールドル/円を10,000通貨売るごとにメキシコペソ/円を140,000通貨買えばだいたい等価になります。

スワップ額が不利になる方で見積もって、シンガポールドル/円の売りは1日-35円で、メキシコペソ/円は14円としてその14倍だと196円です。ですので、1日あたり差し引き161円のスワップが期待できます。

メキシコペソ/円とシンガポールドル/円の収益率

2020年のメキシコペソ投資方針】では年間の高値と安値の中間値でポジションを建てたと仮定して、年間の値幅率の半分に相当する額と必要証拠金との合計をもとに高金利通貨の年間の収益率を計算しました。ここでも同様の計算をメキシコペソ/円買いシンガポールドル/円売りについても行いました。

10,000通貨あたりの1日あたりのスワップ額、年間の期待スワップ額、必要証拠金、必要証拠金にもとづいた収益率(収益率A)、1万通貨を円換算した額に値幅率をかけたものの半額(値幅率x1/2)、その半額と必要証拠金の合計、合計額にもとづいた収益率(収益率B)を求めました。

 1日のSW年間SW必要証拠金収益率A値幅率x1/2合計収益率B
TRY/JPY59円21,535円約7,350円293%18,480円25,830円83%
ZAR/JPY15.1円5,512円約3,100円178%7,942円11,042円50%
MXN/JPY14円5,110円約2,300円222%4,262円9,372円55%
SGD/JPY・MXN/JPY161円58,765円約64,400円91%23,726円88,126円67%

高値と安値の値幅が小さく証拠金が少なくて済めば、収益率は上がります。上記の収益率Bは計算上の値で、証拠金の合計額も必ずしも安全な額ではありませんが、もう少し余裕を持って証拠金を入れてもかなり良い収益率が期待されます。「高金利通貨を買いだけでポジションを取るよりリスクが低く、両建てするより高いスワップが得られる」見込みがある通貨ペアではないでしょうか。

シンガポールドル/メキシコペソの中間値

シンガポールドル/メキシコペソはレンジを形成していて、かなり安定している感じなので、中間値より高いところで売りに入りたいと考えています。そこで年間の高値と安値の中間値を見てみると、高値は14.57で安値は13.73でした。中間値は14.15です。現在のレートは14.05なのでもう少しシンガポールドル高を待ちたいです。

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