ハイレバレッジ戦略による運用プラン

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スワップ運用の仕組みの構築

スワップポイントによる運用では資金に余裕を持たせて、ローレバレッジで強制ロスカットにあわないように運用する場合が多いようですが、ハイレバレッジで損失を限定しながらポジションを建てていく方法も有効と考えて、ほとんどの通貨で導入しています。

ハイレバは危険だと思っている人も多そうですが、ポジ数が同じなら損益はレバに関係なく同じになります。一方で必要な資金は少なくなるので資金効率はよくなります。

さらに同額の資金で運用した場合、ロスカットにあったときに、ハイレバの方が残る資金は多くなります。(「高レバレッジはロスカットされると大惨事?」を参照↓)なのでスワポ運用にあたって実はハイレバの方が安全ではないかと考えるようになりました。

FX「レバレッジの勘違い」はなぜ起こる!?あなたが参考にした情報は大丈夫? まんが!週刊FX 増刊号 - 外為どっとコム マネ育チャンネル
FXの口座開設にまつわる、あんな疑問、こんな疑問をスパッと解消。「まんが!週刊FX 増刊号」です。今回は、口座開設を前に悩むOLさんに、外為どっとコムのマスコットキャラクター、どっとこぶーがお答えしました。

FX「レバレッジの勘違い」はなぜ起こる!? 
まんが!週刊FX 増刊号 外為どっとコム マネ育チャンネル

 

レバレッジを上げるとストップ(ロスカット)ラインが建値に近づきます。建値の逆指値は、事実上このストップをプラマイゼロまで寄せるのと同じことで、レバレッジを極端に上げることに他なりません。ここまで上げるとカットされても投入資金がほぼすべて残ることになります。(なので、損切りを入れろと言いながら、ハイレバはダメと言っている人は矛盾していて、おそらく仕組みを理解していないのではないかと思っています)

逆に、レバレッジを低くするということはその分資金を多く入れ、ロスカットラインを遠ざけるということなので、資金効率が悪くなる上に、マイナスになってもロスカットにあわず含み損を多く抱えてしまい、失敗したときの損失が大きくなる傾向があります。いわゆるコツコツドカンというやつで、コツコツ貯めたスワップを通貨の下落で失う典型的なスワポ運用の失敗パターンです。

目的であるスワップの利益を含み損で削ることなく、資金効率を高めることを目指すのがハイレバレッジ戦略です。

まず、プラス圏で運用しレバレッジが不利に働く状況を避けます。運用を継続して、投入した資金を超えるスワップが貯まった時点で投入した分を引き出すことができれば、元本割れがなくなります。また、引き出したのちは損失を出すリスクはほぼゼロでスワップ運用を続けることができます。

ただ、元本を回収するのに時間がかかれば、それだけ通貨下落に直面する可能性も高まるので、短期間で回収する必要があります。できるだけ速くこの仕組みを実現するためにハイレバレッジでスワップを貯めるプランとしています。

実際にやってみて元本を回収できているのは6割くらいで、すべてうまくいくわけではありません。また、強制ロスカットにあうことも前提となっていますので、特におすすめするわけでもありません。

ハイレバレッジ戦略とロスカット

実際にポジションを建てるにあたって、おおよそスワップの年率が100%かそれ以上になるようにレバレッジをかけています。100%なら1年で投資額と同じ利益が出るはずなので、1年間大きな下落にあわず為替差損がなければ、元本を回収できることになります。50%なら2年かかり、200%なら半年ですみます。(現在の年率がどのくらいかはブログを参照ください)

スワップの年率が高いメキシコペソやブラジルレアルならレバ10倍程度、少し低い南アフリカランドやインドルピーなら20倍程度になると思います。

このハイレバ戦略で最も重要なポイントはエントリーのタイミングかと思います。1年間にわたってそれ以上は決して下がらないだろうという値段でポジらないとなりません。暴落した後や、底錬りから政策金利引き上げに入ったときなどが良いかと思いますが、だいたい下に動いているときに逆張りすることになります。底がどこかは誰にもわからないので、だいたい失敗します。

ですので、エントリーにあたってはレバを高めにして小額の資金で少ないロット数ポジりますが、最初は資金を多く入れて上昇してからレバを調整するのもありかと思います。

もしプラスになって余裕が出たら建て値かそれ以上で逆指値を入れて利益を確保します。これで切られてもスワップ分は取れてマイナスはなくなり、勝ちがほぼ確定します。ここまでできたら、資金を抜いてさらにできるだけレバをかけたいところです。評価損益がプラスのうちはレバレッジが高いことでリスクは増えないので、資金効率が格段に上がります

為替が上昇するかにかかっていますが、利益に応じてポジを増やして積み上げて、逆指値を入れるのを繰り返すと爆発的に利益が伸びます。含み益が出ているのにレバレッジ3倍以下というような低レバにこだわっていてもほとんど意味はなく、無駄に資金を拘束しているだけになると思います。

逆に動いた場合はロスカットになるまで放置するか、自ら損切りします。資金を足すと損失が拡大することが多いです。

ロスカットにあった場合は、できればさらに低いところまで引きつけて、安いところで再エントリーします。これを繰り返すとそれなりに損失が出ますが、それなりにいいポジションを持つことができます。(トルコリラの場合には下げ続ける可能性があり要注意)

特に急落時はポジションを建てるまでに大きな損失が出ますが、最初にエントリーしたポジションに資金をつぎ込んでキープするよりうまくいくことが多いので、潔くロスカットします。ブログの各通貨ペアの確定損はだいたいロスカットで必要となった資金の額となっています。

底錬りと判断した場合は、資金を多めに入れたり買い下がったりしている場合もありますが、だいたい損失が拡大しています。

元本の回収

スワップを年率100%で運用して、1年間落ちないよう祈りながら無事過ごせたなら、元本の回収ができたうえに、開始時と同額の資金で運用を継続できることになります。

ポジションを決済しなくてもスワップポイントが運用口座に払い込まれる場合や、任意に振替ができる場合は、元本の回収がスムーズに行くので、開始前の口座の選択も重要です。そうでない場合でも逆指値を入れて損失限定していれば、ほぼ損失リスクをなくせます。ただ、決済せずに拘束された分を引き出して他に投資することはできません。

投入した資金をいったん回収すれば、その後は高レバでスワップをもらい続けられます。急落があればロスカットの危険もありますが、貯めたスワップと含み益を失うことはあっても、それ以上の損失を被る危険はかなり小さいと思います。

建て値で逆指値を入れている場合は、含み益を失ってもスワップはもらえるので、スワポ運用としてはほぼ成功です。

ポジションを維持するために資金を追加するのは極力避けて、ロスカや建値決済も前提としてリスク限定を狙います。

この仕組みができれば、スワップはこまめに出金してもいいし、口座に残してロスカットのリスクを軽減していくのもいいかと思います。

このようにレバレッジを高めてもリスクが増えないタイミングがありますが、それは自分が儲けたい時とは限りません。どういう状況でハイレバが有効か、どれだけローレバが危険かをよく理解して運用したいですね。

↓このようなプランで運用した各通貨ペアの現状はブログで確認できます↓

元本をほぼ回収し、スワップ積み上げ中

利益が出ず継続中

  • TRY/JPY(ブログなし)

新規で開始

  • EUR/CZK(達成率70%超→利益減少中)

失敗して強制ロスカット/損切りで終了