メキシコペソをシンガポールドルと組み合わせてみる計画を立てましたが、なかなかいいところまで下がってこないので、他の組み合わせも検討しました。
米ドル/メキシコペソの値幅率
1年の期間でメキシコペソ/シンガポールドルの次に変動が少なかったのが米ドル/メキシコペソで、2年にするとカナダドル/メキシコペソの変動が少なかったようです。
通貨 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | レート | |||
変動率 | 値幅率 | 変動率 | 値幅率 | 変動率 | 値幅率 | ||
TRY/JPY | -1.54% | 13.45% | -12.40% | 20.12% | -38.09% | 58.38% | 18.50JPY |
ZAR/JPY | +2.49% | 15.44% | +1.79% | 20.39% | -14.87% | 30.98% | 7.79JPY |
MXN/JPY | +3.36% | 12.08% | +2.96% | 14.67% | +0.92% | 17.57% | 5.81JPY |
USD/MXN | -1.81% | 7.15% | -4.29% | 7.51% | -4.33% | 15.12% | 18.82MXN |
SGD/MXN | -1.82% | 5.09% | -3.07% | 5.88% | -5.19% | 13.77% | 13.93MXN |
CAD/MXN | -1.18% | 3.06% | -0.96% | 8.24% | -6.60% | 12.92% | 14.41MXN |
USD/JPY | +1.96% | 5.03% | -0.90% | 7.40% | -3.11% | 9.21% | 109.18JPY |
米ドル/メキシコペソは直接取引ができ、必要証拠金が半額で済むので収益率を上げられるのではないかと考えて計算してみました。
米ドル/メキシコペソの収益率
【2020年のメキシコペソ投資方針】では年間の高値と安値の中間値でポジションを建てたと仮定して、年間の値幅率の半分に相当する額と必要証拠金との合計をもとに高金利通貨の年間の想定収益率を算出しましたが、ここでも同様の計算を行いました。
10,000通貨あたりの1日あたりのスワップ額、年間の期待スワップ額、必要証拠金、必要証拠金にもとづいた収益率(収益率A)、1万通貨を円換算した額に値幅率をかけたものの半額(値幅率x1/2)、その半額と必要証拠金の合計、合計額にもとづいた収益率(収益率B)を求めました。
過去1年間の記録にもとづいて、中間値でポジションを建てたとして必要証拠金額を割らないで済んだであろうギリギリの金額で投資したと仮定した収益率(B)となっています。
1日のSW | 年間SW | 必要証拠金 | 収益率A | 値幅率x1/2 | 合計 | 収益率B | |
TRY/JPY | 45.5円 | 16,608円 | 約7,350円 | 226% | 18,480円 | 25,830円 | 64% |
ZAR/JPY | 15.1円 | 5,512円 | 約3,100円 | 178% | 7,942円 | 11,042円 | 50% |
MXN/JPY | 13円 | 4,745円 | 約2,300円 | 206% | 4,262円 | 9,372円 | 51% |
USD/MXN 1 | 106円 | 38,690円 | 約54,800円 | 71% | 40,929円 | 95,729円 | 40% |
USD/MXN 2 | 104円 | 37,960円 | 約87,600円 | 43% | 40,929円 | 128,529円 | 30% |
USD/MXN 3 | 138円 | 50,370円 | 約54,800円 | 92% | 40,929円 | 95,729円 | 53% |
SGD/JPY・MXN/JPY | 158円 | 57,670円 | 約64,400円 | 90% | 23,726円 | 88,126円 | 65% |
CAD/JPY・MXN/JPY | 148円 | 54,020円 | 約67,300円 | 80% | 34,526円 | 101,826円 | 53% |
米ドル/メキシコペソを扱っているOANDA(USD/MXN 1)、SAXOBANK(USD/MXN 2)、IG証券(USD/MXN 3)の3社でみてみると、どこもあまり収益率が上がりません。スワップ額は最終週を除いた12月の平均ですが、IG証券にまあまあ期待できる程度でした。
一方、カナダドル/円の売りのマイナススワップは米ドルより少なく、カナダドル/円・メキシコペソ/円の両建ても同じくらいの率になりました。特に2年の期間となると値幅率が他よりも低くなるのが興味深いところです。この先も同じような値幅で行く保証はありませんが、長期間投資するつもりならカナダドル/円・メキシコペソ/円の両建てが面白いかもしれません。
計算はメキシコペソ/円のスワップが高いFXプライムの場合ですが、セントラル短資のカナダドルの売りスワップが極端に低く、メキシコペソ/円のスワップが過去のような高水準になれば結構いけるのではないかと思っています。
いずれにせよ、このくらいの差しかないと、実際にはメキシコペソ/円に多めに証拠金を入れるのとあまり変わりなくなってしまいます。やはり、メインはシンガポールドル/円とメキシコペソ/円両建てで、スワップ額が良い方に向かえば、米ドル/メキシコペソやカナダドル/円・メキシコペソ/円両建ても試してみるかと思っています。
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