2019年は相関性の高い通貨で、為替変動の影響を抑えながら、年20%を目指してきましたが、今年はもうちょっと高い収益率を目指して「高金利通貨を買いだけでポジションを取るよりリスクが低く、両建てするより高いスワップが得られる」見込みがある通貨ペアを探しています。
【2020年のメキシコペソ投資方針】ですでにみましたが、この一年の高値と安値の差である値幅率は、トルコリラ/円(TRY/JPY)や南アフリカランド/円(ZAR/JPY)で約20%、メキシコペソ/円(MXN/JPY)で約15%でした。参考までに、米ドル/円(USD/JPY)の値幅は7.4%だったので、高金利通貨だとその2~3倍ほど動いたということになります。
メキシコペソに関しては、変動が小さくなるような組み合わせがありましたが、トルコリラや南アフリカランドについては米ドル/円の年間値幅率7.4%を下回るような組み合わせを見つけることはできませんでした。
仕方ないので少し基準を上げて10%以下で探してみると、オーストラリアドル/南アフリカランド(AUD/ZAR)の9.60%やニュージーランドドル/南アフリカランド(NZD/ZAR)の9.29%がありました。
通貨 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | レート | |||
変動率 | 値幅率 | 変動率 | 値幅率 | 変動率 | 値幅率 | ||
TRY/JPY | -1.54% | 13.45% | -12.40% | 20.12% | -38.09% | 58.38% | 18.37JPY |
ZAR/JPY | +2.49% | 15.44% | +1.79% | 20.39% | -14.87% | 30.98% | 7.79JPY |
MXN/JPY | +3.36% | 12.08% | +2.96% | 14.67% | +0.92% | 17.57% | 5.81JPY |
AUD/ZAR | -0.83% | 8.06% | -1.96% | 9.60% | +0.89% | 22.13% | 9.74ZAR |
NZD/ZAR | +0.66% | 7.83% | +0.25% | 9.29% | +6.70% | 20.30% | 9.41ZAR |
USD/JPY | +1.96% | 5.03% | -0.90% | 7.40% | -3.11% | 9.21% | 109.18JPY |
理想より少し大きな値ではありますが、南アフリカランド/円の20.39%の半分以下の値幅で済みます。値幅に関しては、オーストラリアドルでもニュージーランドドルでもほぼ同じような値ですが、わずかにニュージーランドドルの方が有利です。ニュージーランドドル/南アフリカランドの直接取引はできなそうなので、ニュージーランドドル/円を売って、南アフリカランド/円を買います。
南アフリカランド/円とニュージーランドドル/円のスワップ
直近で南アフリカランド/円のスワップ額が最も高いのは、おそらくLIGHT FXで10,000通貨の買いで1日あたり15.1円です。ニュージーランドドル/円の売りは-16円です。レートは1NZD=9.41ZARなので、ニュージーランドドル/円を10,000通貨売り、南アフリカランド/円を95,000通貨買うとほぼ釣り合います。南アフリカランド/円のスワップ額は15.1円の9.5倍で約143円となり、差し引きで1日約127円のスワップが見込まれます。
南アフリカランド/円とニュージーランドドル/円の収益率
【2020年のメキシコペソ投資方針】では年間の高値と安値の中間値でポジションを建てたと仮定して、年間の値幅率の半分に相当する額と必要証拠金との合計をもとに高金利通貨の年間の収益率を計算しました。ここでも同様の計算を南アフリカランド/円買いニュージーランドドル/円売りについても行いました。
10,000通貨あたりの1日あたりのスワップ額、年間の期待スワップ額、必要証拠金、必要証拠金にもとづいた収益率(収益率A)、1万通貨を円換算した額に値幅率をかけたものの半額(値幅率x1/2)、その半額と必要証拠金の合計、合計額にもとづいた収益率(収益率B)を求めました。
1日のSW | 年間SW | 必要証拠金 | 収益率A | 値幅率x1/2 | 合計 | 収益率B | |
TRY/JPY | 45.5円 | 16,608円 | 約7,350円 | 226% | 18,480円 | 25,830円 | 64% |
ZAR/JPY | 15.1円 | 5,512円 | 約3,100円 | 178% | 7,942円 | 11,042円 | 50% |
MXN/JPY | 13円 | 4,745円 | 約2,300円 | 206% | 4,262円 | 9,372円 | 51% |
NZD/JPY・ZAR/JPY | 127円 | 46,355円 | 約58,400円 | 79% | 33,769円 | 80,124円 | 57% |
高値と安値の値幅が小さければ、余裕の証拠金の額が少なくて済みます。意図としては証拠金を少なくして収益率を上げて、買いだけのポジションより有利にしようとしています。しかし、両建てで証拠金が倍必要となり、わずかに有利ですがそこまで数値に違いが出る訳ではありません。
ニュージーランドドル/南アフリカランドの中間値
昨年のニュージーランドドル/南アフリカランドのチャートを見ると同じところを行き来した感じです。このところは次第に幅が狭まっているようです。年間の安値は9.1353ランドで、高値は10.0390ランドでした。中間値は9.587ということになります(チャートだと点線のあたり)。現在の水準は青のラインなので、だいぶランド高になっています。
レンジで動くならできるだけニュージーランドドル安の時にポジションを作りたいところですが、あまり長く待つようだとスワップが入ってこないので、1セット試しにポジションを取りました。ニュージーランドドル/円が71.941で、南アフリカランド/円は7.578だったのでニュージーランドドル/南アフリカランド換算で9.49になります。
期待されるスワップの年換算の収益率は計算上必要となった証拠金額80,124円だと年57%ですが、100,000円入れたので約46%です。
長く保有して変動や収益を見ていこうと思います。
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