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手動両建て順張り損切り付反復売買ー4

両建て順張り反復売買

戻り買いと押し目売り  

前回のブログでは一般的な逆張りリピートで失敗する原因を挙げ、その解決策としての順張りの仕組みを解説しました。

手動両建て順張り損切り付反復売買ー3
逆張りと順張り  前回のブログでは一般的な逆張りのリピート売買の弱点について述べましたが、そのリスクの高さや収益率の低さといった問題が生じる原因とその解決方法について考えてみたいと思います。逆張りリピートの注文では、買いの場合は下落するにつれ高いところから順にポジションをとっていき、上昇に転じて値を戻し...

 

順張りリピートは想定どおり動けばほぼ間違いなく成功しそうなのですが、実際にはなかなか思った通りにはいきません。

基本的に現在の値より下に買い注文を入れないため、下落時にはスルーして買いポジを取らない設定です。(下図左)

下がるにつれ逆指値で買い注文を入れていきますが、一気に下げずに細かい上下を繰り返しながら下げる場合には、一時的な上げ(戻り)で買いが約定して「戻り買い」が入ってしまうことがあります。(下図右)

このように下落トレンドで戻りが入った時にスルーせずに買いが入ると、一般的な逆張りのリピート売買と同じようにポジションを持つことになってしまい、逆行時のリスクが高くなってしまいます。

逆に上昇トレンドで一時的に浅い下落となる押し目が入った場合も売りポジを取ることになり「押し目売り」となり、要らないポジが増えます。

また、膠着して狭いレンジでジグザグする場合も同様で、ポジションを増やす傾向があります。

 

順張りリピートでは「戻り買い」と「押し目売り」だけでなく、トレンドが転換する時にもムダなポジをとることになり、必ず高値掴みをしてしまいます。

下の図のように、高値近くの[新規買Bや[新規買Cで取ったポジは、トレ転で下落となると[決済Bや[決済C]に到達せず、端の方にポジが残ってしまいます。これは仕組み上避けられない欠点で、常に高値や安値で含み損のポジを持つことを覚悟しなければなりません。

例えばトラップ値幅を10pipsとすると、利確幅が30pipsなら2~3個のポジションが、100pipsなら9~10個のポジションが残ることになり、基本的に順張りリピートに幅広決済は不向きとなります。

また、両建てで売りポジを持つ場合も、逆張りリピートの指値注文では高値の近くでポジを取ることができますが、順張りでは少し下がったところに逆指値注文を入れることになるので、トレンド転換の頂点付近では細かい値幅を取れません。

このように順張りリピートにも難点があり、実際に運用する場合には注意が必要です。それでも検証では一般的な逆張りのリピートを上回るリターンを得られています。

トレンドを追いかけて注文と決済を繰り返す場合はあまり問題ないのですが、トレンドと逆の注文を入れる場合(下落時の買い注文や上昇時の売り注文)は、タイミングによって成績が大きく変わってくる可能性があります。

下がる時に現在値より下で買いの指値を入れて待ち構えるのではなく、下げるにつれて逆指値で現在値より上で注文を入れていくことになるので、早すぎると下落時に買いポジを増やしてしまい、遅すぎると反転時にポジを取れなくなります。このように一方を立てれば他方が立たないことも多くなかなか難しいです。

次回はこれらの問題点を考慮した上で検証中の手動両建て順張り反復売買の設定を公開する予定です。

— 続く —

手動両建て順張り損切り付反復売買ー5
両建て順張り反復売買の成績   前回のブログでは順張り反復売買の問題点を挙げました。もし万が一、このブログを読んで両建て順張り反復売買に興味をもってしまった場合は、是非とも前回取り上げた問題点もご確認ください。 今回は自身の運用の設定を紹介していくのですが、まだ検証中で修正が多く必要なベータ版となってい...

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