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手動両建て順張り損切り付反復売買ー3

両建て順張り反復売買

逆張りと順張り  

前回のブログでは一般的な逆張りのリピート売買の弱点について述べましたが、そのリスクの高さや収益率の低さといった問題が生じる原因とその解決方法について考えてみたいと思います。

手動両建て順張り損切り付反復売買ー2
リピート運用の弱点前回のブログではリピート売買のリスクの高さと収益率の低さが、値が下がるにつれ買いを入れる(かその逆に値が上がるにつれ売りを入れる)という逆張りで注文を繰り返す仕組みに起因している点に触れました。 これは一般的にナンピンと言われるやり方で、「下手なナンピンすかんぴん」という格言があるよう...

 

逆張りリピートの注文では、買いの場合は下落するにつれ高いところから順にポジションをとっていき、上昇に転じて値を戻したときに決済されて、利益が出ます。

図のように値が下がるにつれ、[新規買A]→[新規買B]→[新規買C]とポジションをとっていき、反転後に上昇して買値を上回ると、[決済C]→[決済B]→[決済A]の順であらかじめ設定した利確幅で決済されます。

 

前回のブログでも述べたとおり、反転上昇すれば利益となりますが、下落が続くとマイナス方向にポジションが増加し、含み損が加速度的に増えます。含み損のポジションが増えた場合でも運用を継続するためには、多くの証拠金を入れなければならず、資金効率が落ちます。また、下落が続きレンジアウトで注文を停止し売買をやめてしまうと、ただ含み損に耐えるだけになってしまいます。

 

この逆張り手法がリスクを増やし、収益率を下げているわけですが、その原因はポジションをとるタイミングにあると思います。下落時に[新規買A]でポジションAをとって、底を打ってから[新規買A’]に戻るまで、含み損となって資金を拘束するだけでポジションAはほとんど役に立っていません。(スワップポイントは考慮せず)また、上昇しなかった場合には、不利な価格での高値掴みとなってしまいます。

 

このリスクを抑えるには、上昇に転じてから逆指値を使って[新規買A’]でポジションを取る順張りとすればよいはずで、[決済A]で決済できれば同じ利益が得られます。

また[新規買C’]でとったポジションは[決済C]で決済されていて、その資金で[新規買A’]を取るため格段に少ない資金で回転させることができます。上昇が続き、次に注文が新規に約定する時には[決済B]で決済された分の資金を使えます。

こうして、下の図のような設定なら、上昇が続く間はポジション2つ分の資金を回して買い注文と決済を繰り返し、どこまでも追いかけます。

ハーフ&ハーフのように、上昇で中央値を超え売りレンジとなり、さらに上昇が続いて売りポジがかさみ上にレンジアウトして破綻といった可能性もかなり低くなると思います。

 

うまくいけば、マイナス方向にはポジションを取らずにスルーして、プラス方向にはどこまでも新規買いと決済を繰り返して追いかけるので、相当広いレンジでも少ない資金で運用を続けることができるはずです。

このような順張り設定にすると、前回のブログで見た

・ナンピン
・ポジポジ病
・落ちるナイフを掴む
・低資金効率

などのリピート売買の問題をそこそこ避けることができると考えられます。

また、売りでも逆向きの設定を行い両建てにすると、どちらへ動いても利益を出していけるようになります。実際に検証のために運用してみると、ここまで想定どおりにはうまくはいきませんが、普通の逆張りのリピートの2〜3倍くらいの年率で稼げる印象です。(現在検証中ですが、1年目58%、2年目82%)

このように、従来の逆張りのリピート運用とは比較にならない利益を生み出せる設定のはずなのですが、順張りリピートの実例をネット上で見かけることはあまりありません。最適な設定を行うために参考になるものが少なく、現在のところ手探り状態となっています。なにか情報があればぜひともコメント↓をお願いします。

次回は検証中に見つかった順張りリピートの欠点を挙げ、その解決策を探っていきたいと思っています。

— 続く — 

手動両建て順張り損切り付反復売買ー4
戻り買いと押し目売り  前回のブログでは一般的な逆張りリピートで失敗する原因を挙げ、その解決策としての順張りの仕組みを解説しました。順張りリピートは想定どおり動けばほぼ間違いなく成功しそうなのですが、実際にはなかなか思った通りにはいきません。基本的に現在の値より下に買い注文を入れないため、下落時にはス...

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