高値からジリ安　メキシコペソのスワップ成績（5月16日週）

メキシコペソの推移と成績　

メキシコペソ/円は、13日にメキシコ中銀が政策金利の据え置きを発表したのちに上昇して5.50を上抜けしましたが、16日週に入ってからは伸び悩んでいます。結局はジリ安で4月にずっと揉み合っていたところまで戻ってきてしまいました。

ここ１年余りを見ると、メキシコペソ/円は昨年の4月の底から大きく上昇したのち、6月あたりから5ヶ月間くらいレンジが続き、5.0を超えて再び大きく上昇しました。その後また5ヶ月くらい横ばいになり、5.3を超えるとまた上昇してレンジを１段階上に上げています。

もしこのパターンが続くなら、次に大きく動くまであと3ヶ月くらいはこの辺でジグザグと横ばいが継続するのかもしれません。９月までは5.4割れで買って5.5超えで売る作戦で行けるのではないかと考えています。下の黒点線に近づいた時にビビらず上昇に備えることができるかが次の勝負になると思います。

米ドル/メキシコペソは1月21日にコロナ後安値の19.55をつけましたが、その後はドル高となりました。

このところは20.0を挟んで揉み合っていて、先週の政策金利発表後にはドル安ペソ高となって18日の火曜日には19.71をつけていますが、その後は1月安値にトライすることもなく押し戻されています。

週間のメキシコペソ運用の全体のスワップ額は、両建にしているランドの分も含めて、前週比-1,789円の-5,758円でした。両建てで買いポジションを決済して、売りポジションに偏っているため、スワップはマイナスになっています。

評価損益と累計のスワップと確定損益を合計したペソ運用全体の利益は、前週比-95,120円の+1,731,464円まで減少しています。

各通貨の比較

5月16日週の高金利通貨は横ばいでしたが、南アフリカランド/円（ZARJPY）は政策金利の据え置き発表後に値を上げています。最強でトップを堅持していますが、売りポジション保有中で死んでいます。

前週好調だったメキシコペソ/円（MXNJPY）は5.5超えから下げ気味で、上昇分をほぼ失っています。

人民元/円（CHNJPY）や対ユーロのロシアルーブル（EURRUB*）インドルピー（EURINR*）は小動きでほとんど変動がありませんでした。トルコリラ/円（TRY/JPY）は上昇して、前の週の下落から回復するかと思いましたが、結局行って来いで週初と同じあたりまで戻ってきました。

前週に続いて中欧通貨が堅調で、運用全体の成績を引き上げました。ユーロ/ポーランドズロチが2月以来の4.5割れとなって、損失が大幅に減少しています。

• 保有中の通貨と注目の通貨の52週の値動きを示しています。
• * がついている通貨ペアは上下反転させています。

AXIORY：米ドル/メキシコペソ

米ドル/メキシコペソは、売りで80,000通貨を保有しています。対ドルでペソは下落して評価益が減少しました。

週間の合計スワップ額は少しずつ増加傾向ですが、大きな動きではなく安定しています。年率換算の収益率も50％超えを続けています。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨あたりのスワップ額です。
• 年率は証拠金ベース(1日平均スワップ×365日÷証拠金額：左)と
  保有額ベース(1日平均スワップ×365日÷終値÷10,000：右)で示しています。

週間運用成績(円)

メキシコペソ/円・南アフリカランド/円　両建てサヤ取り

メキシコペソ/円の買いと相関性の高い南アフリカランド/円の売りを建てると同時に、ペソ/円の売りとランド/円の買いを建てて、仮想ペソ/ランドの両建てサヤ取りを試みています。

だいたいペソとランドを4:3にすると金額が釣り合うので、ペソ/円の売りと買い400,000通貨とランド/円の売りと買い300,000通貨を1セットとしています。

頼りだったセントラル短資の南アフリカランド/円の売りスワップが10万通貨あたり-60円から-110円になっていましたが、さらに負担となる-120円になってしまいました。

ペソ/円もランド/円も買いポジションを決済して売りポジションの方が多くなり、スワップの支払いが1万円弱となってしまい、かなりきついです。特にランド/円は為替も上昇し、スワップも高額になっているのでダブルでダメージを喰らっています。

週間スワップ推移

週間運用成績(円)