CPI上昇で追加利上げ見込み　　メキシコペソのスワップ成績（12月5日週）

メキシコペソの推移と成績　

メキシコペソ/円は11月26日のオミクロン株ショックでつけた安値の5.13から順調に戻していて、12月5日週も始値の5.30から下値を切り上げて、一時は5.45まで上昇しています。5.5を挟んだ長期の紫のレンジにも入り、他の通貨と比較してもいい戻りとなっています。もう一息で抵抗線を超えられるところまで来ています。

12月9日発表の11月消費者物価指数（CPI）は前年比で予想7.24%のところ7.37%となり、前回の6.24から上昇しています。インフレ目標は3％なので、それをかなり上回ってインフレ圧力が強まっているようです。政策金利の発表は12月16日ですが、追加の政策金利引き上げ観測が高まっているようです。

米ドル/メキシコペソも11月末にオミクロンで大きく上昇して米ドル高メキシコペソ安が進みましたが、急速に値を戻しています。12月5日週は21.25で始まり、7日に21.30の高値をつけたのちは下落傾向で20.84まで下げています。21.0も割ってペソ高となっていて、赤点線あたりまではいくのではないかと予想しています。

長いこと19.5近辺（青点線）を破れずに力尽きた感じですが、今年の再トライは利上げがあっても難しそうに見えてきました。

週間のメキシコペソ運用の全体のスワップ額は、両建にしているランドの分も含めて、前週比-2,821円の14,526円でした。

評価損益と累計のスワップと確定損益を合計したペソ運用全体の損益は、前週比+338,966円の+2,011,065円となりました。オミクロンショックからかなり戻して+200万回復です。やはり握力勝負で焦らずホールドです。

AXIORY：米ドル/メキシコペソ

米ドル/メキシコペソは、売りで80,000通貨を保有しています。

12月5日週の損益は前週比で20万円ほどプラスとなり、2週続けての上昇で調整からだいぶ回復しました。

週間のスワップ額は前週大幅に増えたのですが、また下がって7千円台となってしまいました。もう少し高いところで粘って欲しいものです。

週間スワップ推移

• 1日平均は10,000通貨あたりのスワップ額です。
• 年率換算はレバをかけた実際の運用の収益率となる証拠金ベース(1日平均スワップ×365日÷証拠金額：左)とレバをかけなかった場合の収益率である保有額ベース(1日平均スワップ×365日÷終値÷10,000：右)の両方を示しています。

週間運用成績(円)

メキシコペソ/円・南アフリカランド/円　両建てサヤ取り

メキシコペソ/円の買いと相関性の高い（ように見えた）南アフリカランド/円の売りを建てると同時に、ペソ/円の売りとランド/円の買いを建てて、為替変動の影響を抑えてスワップを稼ごうと仮想ペソ/ランドの両建てサヤ取りを試みています。実際は収益率の低さに耐えられず売買を繰り返し、利益のほとんどは為替差益で、ほとんど裁量取引となっています。

だいたいペソとランドを4:3にすると金額が釣り合うので、ペソ/円の売りと買い400,000通貨ずつとランド/円の売りと買い300,000通貨ずつを1セットとして、2セット分建てて運用していましたが、オミクロンの影響で両通貨とも下落したため、売りポジションのうちランド/円をすべて決済し、ペソ/円の売りは半分決済して400,000通貨保有としています。

12月5日週の合計のスワップ額は週間の合計で6,886円と前週とほぼ変わらずとなりました。

損益は前週比13万円余りのプラスで、2週連続で改善しています。

週間スワップ推移

週間運用成績(円)